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インタビュー2017-05-15

パナソニックパンサーズ・冨士本選手に現役引退について聞く

5月7日に閉幕した黒鷲旗大会。3大会ぶりの優勝を目指したパナソニックパンサーズだったが、惜しくも準優勝という結果で今シーズンを終えた。この大会を最後に引退した冨士本大生選手(背番号4番 ウイングスパイカー)に話しを聞いた。

■現役最後の大会である黒鷲旗大会を振り返って

 予選リーグでは普段試合に出場していない選手にも出場するチャンスがあり、自分自身も予選2日目の駿台学園高戦に出場させてもらった。実力あるベテラン選手が多く所属するパンサーズにとって、若手選手の成長は必須。若手にとって良い経験を積めた大会だった。

 JTサンダーズとの決勝戦。序盤の2セット連取されるも、取り返し、いいところまで行ったが最後は負けてしまった。今シーズン、自分がユニホームを着て試合に出場する機会は少なかったが、決勝戦は今シーズンにないような試合展開だった。今までであれば、押されてしまうとそのまま負けてしまったり、最後の最後で押し切られてしまったりする展開が多かったが、黒鷲大会では弱さが見られず、リードされた状況でも「何とかして追いつこう」と、チーム全員が同じ方向を向いて戦っていたと思う。

 個人的には決勝トーナメントからユニホームを着て試合に臨むことはできなかったが、ベンチの外から自分のできる仕事は「声を出して、チームを鼓舞すること」と思っていた。コートの中で一緒に戦っているつもりでコートの後ろのほうで飛び上がっていたし、チームが1点取るごとにみんなで飛び跳ねるなど、他のチームにはないような光景だった。決勝戦までチームがいい試合をしてくれた。僕自身この黒鷲旗が現役最後の大会だったが、決勝戦が接戦で、「現役最後で寂しい」よりも「決勝で負けて悔しい」気持ちが強い。

■パンサーズでの2年を振り返る

 入団1年目は正直、自信が無かった。パンサーズに入ってバレーボールができることは夢だったが、清水さん、永野さん、福澤さんなど日本を代表するトッププレーヤーが集まるチームは他にはない。そんなチームでプレーすることに初めのうちは萎縮し、自分の良さを出すことができなかった。

 明るく、人と接することが好きで、周りからは「ひょうきん」「ひょうきん者」と言われていたが、自分でもそういう性格だと思っている。その点では先輩たちにかわいがってもらった。プレーの面ではシビアな世界なので厳しいことをたくさん言われ、チームスタッフからも指導してもらったが、いざプレーから離れたプライベートでは先輩方はフランクに接してくれてすごく優しかった。

 1年目が終わるころにけがをした。腰のヘルニアで手術となり、約9カ月、チームから離れ、トレーナー付きっ切りでリハビリを行った。自分でも身体能力は高くないと思っていたが、けがは回復するも、そこから上にはなかなか行けず…。プレー面ではもともと気が弱いと思っていて、自分の思い通りのプレーができず苦しい時期もあった。

 しかし、自分が選んだこの道で、日本バレーボールの頂点である「Vリーグ」でプレーできるのも一握りの人しかいない。今まで支えてくれた人のおかげで、たくさんの人に迷惑をかけてここまでやって来たので、本当に今は感謝の気持ちしかない。2年間という短い現役生活の中で、自分がプレーをして結果を残せることはなかなかできなかったが、パンサーズに入ってバレーができたのは今後の人生にも自信になる。皆さんに感謝の気持ちを伝えたい。

■25歳で現役引退。周りからの声は

 チームから発表があって「まだまだ行けるんじゃないか」「お前ならもっとできるよ」などの声はあったが、最終的には自分が決めたこと。野球のイチロー選手みたいに40歳になってもまだまだ現役でいられるか。バレーボールの競技人生それほど長くはない。遅かれ早かれ終わりは来る。腹をくくるではないが、自分の中でも「引退」を受け止めることができた。結構「お疲れさま」と言ってくれる人もたくさんいて。小学生からずっとバレーボールを続けていて、その時から僕を知っている人もいる。パンサーズに入って僕のことを知ってくれた人。ファンの方々も支えてくれた。僕自身悔いはない。これから先の方がもっと大変だと思う。最近すごく「まだまだこれからだな」と思う。終わりじゃない。これからが僕自身の「人生のスタート」。周りの人が「まだできる」と思ってもらえるのはうれしいし、そう思ってくれる人がいるだけで、「バレーをやってきて良かったな」と思えてる。

■冨士本選手にとってパンサーズとは

 「憧れ」「憧れのチーム」ですかね。バレーボールを始めたきっかけが、背が高かったこともあるが、地元(奈良県)ではバレーボールが盛んで、パンサーズの川村監督は中学校のOB。他に何名もVリーガーがいて、パンサーズに先輩が多かった。初めから「Vリーガーになってやろう」など、そんな気は無く、バレーボールを始めてから「パンサーズに入りたい」と思うようになった。パンサーズに入ったことに「誇り」ではないが、憧れのチームに入れたことは本当にうれしいこと。

■引退後は社業に専念する

はい。現在の配属された部署に戻る。この期間中にいろいろ考えて、今後自分の生かせる道を探していこうと思っている。

冨士本大生(ふじもとひろき)。1992年生まれ。奈良県出身。大阪産業大学卒業後、パナソニックパンサーズに加入。第66回 黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会を最後に現役引退。

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